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Rock_Mon2nd

TRPG「六門世界RPGセカンドエディション」好きなゲーマーの紹介記録です。

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『空中庭園エリュシオン』六門セカンド・サプリメント2

 六門世界RPGセカンドエディションのサプリメント第2弾、『空中庭園エリュシオン』の紹介です。

 ランダム形成ダンジョンやその他の工夫により、何度でも遊べるキャンペーン・シナリオ集です。
 ルールブックとこの本のデータだけで遊べるため、予算が厳しいなら『サザンの闘技場』など他のサプリメントがなくても充分遊べます――あった方が、プレイヤー的には楽しいと思いますが。
 新クラスも3種類掲載されていますので、プレイヤーも持っていて損は無いでしょう――でも、間違ってもシナリオ部分は見ないようにしましょう(汗)。

●第1部 空中庭園セクション
 この本の舞台となる空中庭園の世界背景的な説明と、それを取り巻く組織、NPCパーティなどが紹介されています。
 GMにもプレイヤーにも、セッション前に認識しておいてもらいたい情報がまとめられています。

【ダンジョン&シナリオ進行システム】
 ランダムでダンジョン形成をほじめた、シナリオ進行システムも掲載されています。
 ランダムダンジョンは、トランプを使って表します。
「クラブとスペード(黒)」が地形で、「ダイヤとハード(赤)」がモンスターとの遭遇やトラップということで、実際に遊んでみるとトランプをめくる瞬間にちょっとしたドキドキがあります。
「赤・赤・赤」とかめくられると、プレイヤーから悲鳴が上がりますしね(笑)。
 このトランプを使ったダンジョン形成は、何気なく作られている感じがしますが、じつはかなり秀逸だと思います。

 シナリオの進行ルールもカッチリと決まっています。
 FEARのゲームで言うところのシーン制みたいに見えますが、デザイナーの加藤ヒロノリ氏がそういう意識を持っているとは考えづらいので、実のところはゲームブックスタイルを突き詰めたらシーン制っぽくなったというところでしょうか。
 つまり、ランダム・ダンジョン形成で空中庭園を探索する「探検フェイズ」が異常に自由度が高いのに比べ、その他のフェイズがほぼオートイベントで進みます。
 六門2ndの楽しみは十二分に「探検フェイズ」に集約されてますし、その他のフェイズは説明中心ですから、それでいいかなと。

【重要NPC&シェルハウス&合成】
 この本のキャンペーンには、味方としてクラリーネという重要NPCが登場します。
 ストーリー部分の中核を担っていますが、彼女にはまったく戦闘力が無いため、西遊記で言うところの三蔵法師みたいなものだと思ってください。
 結果として、孫悟空やら猪八戒やら沙悟浄にあたる、PCが冒険の主役になるわけです。

 なんでそんな足手まといにしかならなさそうなクラリーネを連れて歩くかというと、シェルハウスという超絶に便利な素敵アイテムを持っているからです。
 そしてシェルハウスを扱えるのは、クラリーネだけです。
 この本のシナリオは、シェルハウスを持っている前提でバランス調整されているため、もしシェルハウスを失うと、孫悟空が頭の輪の緊箍児を絞められたごとく、厳しく辛い冒険に早変わりしてしまうでしょう。

 シェルハウスは、大型化することでその名のとおり、家になります。
 これで空中庭園での野営も、安全ってわけなのです。
 ちなみにシェルハウスは、戦闘中に壁になります。
 PCが4人以下だとおそらく活躍の場が多いと思いますし、PC5人以上でもピンチになったときは役立ちそうです。

 シェルハウスの中には『ガンバの冒険』に出てきそうなポケットというネズミ種族が5人ほど住み込んでいまして、彼らがものすごく便利なサポートをしてくれます。
 中でも武器の修理や黄金化、さらにはモンスターの素材を集めて手渡すことで、魔法の武器やオリジナル武器まで作ってくれるポケットが、ロマンに満ちあふれています。
 おかげで武器合成の材料となる素材剥ぎ取りのため、ワンダリングモンスターに遭った場合でも、PCは戦う気マンマンになってくれます。
 気分はモンスターハンターです(笑)。


●第2部 追加ルールセクション
 追加クラスを中心に、いくつかの追加ルールが紹介されています。
 プレイヤー的には、見ていて一番楽しいところですね。

【追加3クラス】
 追加クラスは、バトルダンサー、バード、ヒーラーの3種です。

 バトルダンサーは中衛の戦士系で、後衛からでもメレー攻撃ができる点が素敵です。
 なかなかトリッキーかつ魅力的な特殊能力がある上、本書キャンペーンには明白にバトルダンサー優遇武器である「シームレス・シミター」が掲載されているため、バリバリ活躍できるでしょう。

 バードは味方を強化する支援系のクラスです。
 強化内容はかなり強力なものが多く、パーティの戦闘力を安定強化してくれます。
 ただ、本人が戦闘に直接的に関与できないのと、バードの奏でる魔法旋律はIQ7以下のキャラには効かないため、PCが5人以上いるパーティでなければ真価を発揮できなさそうです。

 ヒーラーはその名のとおり、回復系のクラスで、薬品の扱いに長けています。
 回復については、ホーリーオーダーを抜くダントツの能力を発揮します。
 ただ、回復以外の特殊能力が1種類しかないので(味方の戦闘力を強化する特殊能力が1つだけ)、積極的に戦闘に参加するならば他のクラスとも組み合わせるのがいいでしょう。

【追加ルール】
 その他の追加ルールは、『サザンの闘技場』にも掲載されていた、LLサイズのモンスターのルール。
 そして戦闘不能の敵を全体攻撃などから除外するルールと、手加減して敵を殺さずに気絶させる攻撃のルールが掲載されています。
 いずれも敵モンスターからの素材剥ぎ取りを目的としたルールなので、どんどんと活用しましょう。


●第3部 GMセクション
 この本のメインとなる部分ですね。
 全8話のキャンペーンという、最近の国産TRPGではおよそ耳にしたことが無いような長大なキャンペーンが掲載されています。
 ストーリー部分は意外性があり、GM的にはプレイヤーがどのような反応を示すのかワクワクする展開なので、最後まで通して遊んでみたいシナリオですね。

 本筋のストーリーとは関係ない、脇のストーリーとなる「サブクエスト」の内容も充実してます。
 なんだか昔のゲームブックを思わせる、アゴの外れそうなトンデモ展開がわりとゴロゴロと転がってるので、隅々まで遊んでみたい気分にさせられますね。
 本編シナリオがシリアスなのにくらべ、サブクエストはユーモアたっぷりなものが多く、セッション的にもメリハリがつくんじゃないでしょうか。
 最近のゲームしか知らない人だと「『世界樹の迷宮』に似てる!」とか言われそうですが、それは『ウィザードリィ』を遊んで「『世界樹の迷宮』に似てる!」というのと同じようなものですね――まあ、TRPG好きが、そんな的ハズレなことを言うとは思えませんが(笑)。
 それにしても、モンコレTCGの『空中庭園の降臨』を知ってると、わりとどのサブクエストも、「ああ、そういうのもアリだなw」とか納得してしまえる懐かしさがあります――知らなくてもバッチリ楽しめると思うので無問題です。


●第4部 モンスターセクション
 この本のキャンペーンに登場する、約50種のモンスターが掲載されています。
 召喚用のモンスターはないですが、この本でキャンペーンを遊ぶぶんには十二分なモンスターの量です――というか通して遊んでも、キャンペーン中に1度も遭遇しないモンスターも、何種類かいるのではないでしょうか。
 モンスターの外見や特徴も説明されていますので、GMが他のシナリオに流用することも可能でしょう。
 特にLLサイズのモンスターが充実してるので、キャラクターレベル3以上のPCを相手にするボス探しに苦労しているGMなら、これはかなりの助けになるはずです。
 空中庭園にしかいなさそうなモンスターも多いので、そのあたりは注意が必要ですが。



●感想・その他
 シーン制っぽいシナリオ進行と、ゲームブック風の「読むだけでカッコいい描写ができる」というあたり、後書きでも書かれているとおりに、初心者GMでもかなりマスタリングしやすそうです。
 初心者GMが初めて遊ぶキャンペーン・シナリオとしては、最適なのではないでしょうか。
 ストーリー展開も8話も使うだけあって、なかなかに秀逸だと思いますので、ストーリー志向のGMやプレイヤーにも満足してもらえそうです。

 シナリオ進行やキッチリとした描写と聞くと、シナリオの自由度が低いのではないかと思う人もいるでしょうが、そんなことはありません。
 ランダム・ダンジョン生成による意外性はありますし、そのランダム・ダンジョン内でのPCの行動は、まさに自由です――あんまりチンタラしてると、違約金を取られますが(笑)。
 少なくとも、このランダム・ダンジョン生成のおかげで、同じシナリオを2回以上遊んでも、ほぼ確実に違った展開になるはずです。

 ストーリー性重視と聞いて、ゲーム部分がおざなりになっているかというと、そんなこともまったくありません――むしろ、キャンペーンでしか味わえない、不思議かつ絶妙なゲーム性があります。

 そういうわけで、グループSNEに多い「キャンペーン向けなゲーム」が好きな人にも、FEARに多い「シナリオ進行がキッチリしているゲーム」が好きな人にも、両対応しているところがいい本ですね。
 FEARのゲームに多いロールプレイ支援の部分はサッパリですが、まあそこはどうとでもなるはずです。
 ゲームバランスは明らかにグループSNEチックな「GMやプレイヤーの関与できない領域」が存在するので、非常にデッドリーなのですが――序盤のシナリオは難易度が低めなので、わりと気楽に遊べますよ、序盤は(笑)。

 筆者はGMとしてすでに遊んでいるわけですが、これはストーリーを知っているGMとしても、プレイヤーとしてもぜひもう一度遊んでみたくなります。
 つまり結局のところ、この本は非常にゲーマーを喜ばせる、ゲーム的なしかけが満載な「六門世界RPGセカンドエディションらしいキャンペーン・シナリオ」なんですね。
 あー、素材集めて武具合成してみたい!(笑)
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